相手の心を動かし、行動を促すコミュニケーションのポイントとは?言葉以外の手段も組みあわせて「伝える姿勢」を磨こう〜相手の心をぐっと掴むコミュニケーション術〜

こんにちは、前川由希子です。私はこれまで講演・研修・MCなどを通じて、コミュニケーションを軸に人材育成・組織活性をサポートしてきました。

その経験を活かし、職場の上司・部下・同僚や、取引先の企業さまとの関係構築に役立つ「相手の心をぐっと掴むコミュニケーション術」をお伝えしています。


今回は、そもそも「コミュニケーションって何?」という基本を理解していただくとともに、相手の心を動かす、行動を促すといった目的を達成できるコミュニケーション術のポイントをご紹介します。


■言葉以外の手段も活用することが、よりよいコミュニケーションにつながる

相手の心をぐっと掴むコミュニケーション術を身につけるために、まずコミュニケーションとは何か、という基本から理解していきましょう。


コミュニケーションの定義は、ウィキペディアから引用させていただくと「社会生活を営む人間の間で行われる、知覚・感情・思考の伝達。生物学・動物個体間での身振りや音声・匂いなどによる情報の伝達」です。


つまり「情報を伝える」ということ。


情報を伝える手段には、大きく分けると2つあります。


・バーバルコミュニケーション……言語的な表現(話す、文字を書くなど)

・ノンバーバルコミュニケーション……非言語的な表現(表情、体の動き、態度など)


英語の「バーバル」とは「言葉の」「言葉によって成る」といった意味があります。コミュニケーションには、言葉を使うものと、言葉以外に頼るものがあるということですね。特にノンバーバルコミュニケーションは幅広く、服装や身だしなみによっても、その人の性格や考え方が伝わることもあります。


私たちは日々、無意識に言語的・非言語的な表現を使ってコミュニケーションをとっています。相手や状況に合わせて、この2種類のコミュニケーション手段を、意識的に使い分ける・組み合わせることが、よりよいコミュニケーションにつながりますよ。


■伝わることがゴールではない。言葉の奥にあるコミュニケーションの目的を意識しよう

ここまでお伝えしてきたように、コミュニケーションは情報伝達。つまり、相手に「伝える」ことですよね。ということは、コミュニケーションは相手に伝わって初めて成り立つのです。


ただ、ここで意識していただきたいのが「伝わればいい」ではないということ。


たとえば、あなたが職場の同僚に「一緒にランチへ行こう」と誘ったとしましょう。そして、その同僚と一緒にランチを食べることができたら、あなたの言葉は、きちんと同僚に伝わっています。


でも実は、あなたはその同僚と、もっと人間関係を深めたいと思っていた。その場合「一緒にランチへ行く」という言葉の意味が伝わっただけでは、あなたのコミュニケーションの目的は果たされていないですよね。

その目的を達成するためには、「もっとお話したいと思っていたのでお誘いしました」といった、自分の想いや考えも、相手に伝えることが大切な場合もあります。


このようにコミュニケーションをとるときには、伝えた言葉の奥に「自分のことを信頼してほしい」「相手と人間関係を深めたい」といった目的があるはず。


伝わること自体がゴールにならないように、なぜコミュニケーションをとろうと思っているのか、目的を意識しましょう。

その目的にあわせて、言葉づかいや表情、声のトーンなどを変えることで、言葉の意味が伝わるだけでなく、相手と良好な関係を築くコミュニケーションに近づけますよ。


■コミュニケーション術の向上に欠かせないのは、「伝える姿勢」を磨くこと

よりよいコミュニケーションには、スキルやテクニックが必要だと考える人が多いのではないでしょうか。

もちろんコミュニケーションのスキルやテクニックを学ぶことも大切です。でも、それ以上に磨いていただきたいのは「伝える姿勢」なのです。


たとえば、正しい言葉づかいで、わかりやすい例え話も交えながら、論理的に話すことができる人を想像してみましょう。


でもその人が、まったく目も合わせず、ため息まじりに、小さな声で話をしていたらどうでしょうか。「私と話をするのが嫌なのかな」と、不安や不信感を感じますよね。その人に協力してあげたい、関係を深めたいと思う人は少ないはず。

逆に、笑顔で相手の反応を見ながら、丁寧に話をしてくれる人がいたら、「もっと話がしたい」と好感が持てますよね。


相手の心をぐっと掴むコミュニケーション術を身につけるためには、この「伝える姿勢」が重要です。相手のことを思いやり、誠実な態度でやりとりができているかということ。その姿勢には、あなたがどんな人なのか、どんな人で在りたいと思っているのかまでもが、滲みでるのです。


上司や部下、お取引先の企業さまなど、相手の心を動かす、行動を促すことができるコミュニケーションを目指す方は、スキルやテクニックだけでなく、伝える姿勢を意識してみてくださいね。そうすることで、目的達成に近づくコミュニケーションが取れるようになりますよ。


<関連情報>

・前川由希子YouTubeチャンネル

「相手の心をぐっと掴むコミュニケーション術3 コミュニケーションとは?」


0コメント

  • 1000 / 1000